“真実の愛”を巡る旅その1ー『ドン・ジョン』
愛、愛、愛、これほど人間が古今東西求め続けているものってあるだろうか?「真実の愛」なんて散々語り尽くされているはずなのに。AV監督の二村ヒトシさんが著作『すべてはモテるためである』を出して本当にモテるようになってから、女性への「加害者意識をつのらせて書いた」*1という『恋とセックスで幸せになる方法』にはこんなことが書いてある。
「愛する」ということは「相手を認める」ことです。つまり相手が存在していることを、心から「いい」と受け止めることです。あなた自身の損得勘定とは関係なしに。ただ、それだけです。
「男と女、『愛と理想のセックスのあり方』は根本的に違います。この作品で女性はもう少し男性が本当に求めるものを理解できるかもしれません。」叶姉妹のお姉様は映画『ドン・ジョン』の推薦コメントにそう書いている。でもわたし、理解できなかった。『ドン・ジョン』観ても、男と女が本当に求めているものは違うなんて、理解できなかった。この映画が伝えたかったのはむしろ、その反対で「男と女が愛とセックスに求めていることは根本的には同じ」ということなのではないかと、そう思った。自分の理想を相手に求めたり押し付けたりするのではなく、ありのままの相手を受け止める。見つめ合い、相手に埋没する。それが男や女という性別とか、性癖とか、性的マイノリティだとか、年齢だとか、人種、なんてもの関係なく人間が求めている「真実の愛」なんじゃないかと。掃除するのが好きでこだわりがあるっていうんならさぁ、掃除させてあげればいいじゃん!ポルノがすきでやめられないっていうならさぁ、頭ごなしにキレるんじゃなくて、どうしたらいいか話し合って一緒に考えてあげればいいじゃん!それが「愛」じゃん?だからさぁ、あなたも在りもしない「めくるめくセックス」なんてもの追いかけて相手の身体使って自慰してないで、そのひとの存在を慈しめよ!そしたら「真実の愛」感じられるから!っておそらく良いセックスしているであろうジョセフ・ゴードン=レヴィットは言っているんだと思うよ。
- 作者: 二村ヒトシ,山本直樹
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/02/25
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